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2016/07/11
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レリーフ(relief)製作<1965-1970年(昭和40-45年)前後>
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小学校の頃から教材用の彫刻刀を何かにつけ利用。
お金のかからない趣味として時間があれば木材を削っていた。中学時代からは恥ずかしくなって焼き捨てたものもあり、多くは残っていない。
アルカディアの初葉に記したように中学時代に「薪」の材料から熊の木彫りを市販品にまねて手のひらサイズを兄弟で競って彫ったもの。
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B5サイズ位の版木を掘り込み制作したもの マンガの一コマを拡大して掘り込み、周りはオイルスティンで仕上げ。中心はクリアラッカーで木地を生かした、おじさんへの贈り物として。白黒写真をカラーリンクした。マンガのデザインが良くて今でも納得の一作である。 (クリックで拡大写真が見れます)
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同様に一刀彫のような形で15cm程度のこの女性写真をまねて彫って、白ペンキを塗りボール紙でケースまで作ったものの他人に見られるのが恥ずかしくて最後にはストーブにて焼却してしまった、中学時代の苦い思い出が。
そろそろこういうものに挑戦しようかと。
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社会人時代の寮で。
冬季はバレーボールもなく、夜長をコツコツと版木に彫ったもの。
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お金もなく、唯一買った美術書をトレースして作ったレリーフ。
ほとんどが職場の人や、兄弟の結婚祝いなどで手元には残っていない。
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原画はこちら
加色も考えたがやはり版木の地色を生かし、モール、化粧ベニアを加工して壁掛けにした。顔の表情は無理なれど外観をトレースするだけで「絵」になる、さすがボッティチェルリ。年賀状用版木も素朴ないい色になる。
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原画には到底及ばないもののそれなりに。こちらも白黒写真にカラーリングしてみた。
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このレリーフは顔のイメージ作りに失敗した作品。削りすぎると元には戻せなく、悔やんだもの。カラーリング。
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「唯一の美術書」から作り出したレリーフで一番気に入った作品。初期のデジカメの画像だが、数少ない現存もの。
指先は欠けずにうまく仕上げられた。女性らしさはいまひとつ。
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信州訪問
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寮の土屋先輩が、「ヤスリがけ」で悩んでいた小生に上田市の「山極元春」氏を紹介してくれた。
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荒井貞夫氏が経営していたのか、今も「アライ工芸」として信州農民美術工芸店として継続している。可能なら訪れてみたいもの。
「アライ工芸」さんのHP
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日曜日に上田市の木彫の作業場を見学させて頂いた。「上田獅子」などの販売店も、山極勝太郎氏(ウサギの耳に世界初の人工タール癌)の墓碑見学も。夕方まで宴席を持って頂いて感謝。
数人の木彫り工程や、家紋の加工などプロの木工芸を肌で感じることが出来た。
後日お礼にレリーフを彫って額付で郵送、バラバラになって届いたという。
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勝手な話だが、信州で生活のすべてを投ずるには躊躇。木彫の経験者には理解して頂けると思うが、
「彫り感」はなんともいえない快感でもあり、悩んだものの結局山極氏にもお騒がせし、迷惑をかけた。
先輩の土屋氏にも感謝。20代前半の悩ましい足跡でもある。
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