02/06/23

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生産技術の妙 2

ユニークな生産技術を紹介していきます。

生産技術の黎明期か

木材資源が脅威の再生循環という、変革の時代に。

 

木材の再利用は、紙とか、パチー材料、最後は燃料にといったことであったものを、木材からパルプに、パルプから木材に自在に変化させることが可能となったと。

木材はセルロースをリグニンが固めて「木」にしている、リグニンを抜くと「木」でなくなり、またリグニンを加えると、「木」に戻るという、画期的な開発のようです。

 

すでに国からの補助もあり、大手産学官で研究がスタートしています。

試験プラントも出来ています。

木材をグニャぐにゃにして、金型で木製トレーも、椅子も、H鋼のような押し出し木材も出来る、使い終わったらまた、グニャグニャにする。

 

もう木材の伐採も、輸入もいらない、? 

 

ともかく、以下の関係記事の抜粋と、HPをごらんあれ、革命が起きますよ。

 

 


「植物資源を活用した新しい資源リサイクル構築とは」
科学技術と市民活動の融合で資源循環の革命に挑む!

■石油の代替資源として木材活用、壮大な社会実験
 現在、私たちは石油からつくられている合成繊維の洋服、数々のプラスチック製品に囲まれて暮らしています。ところがこれらの製品が石油ではなく木材からつくることができる、と聞けば「本当ですか?」と思う人も多いと思います。

 つまり石油の代替資源として木材の利用が、技術的に可能なレベルになったのです。

■活用できるリグニンの抽出に世界で初めて成功
 舩岡教授の研究の大きな特徴は木材を構成する3物質(セルロース、ヘミセルロース、リグニン)の中の「リグニン」にあります。これまではセルロースの活用が主でリグニンはセルロースなど他の高分子素材と立体的にからみあい、これまで使える形で抽出することができませんでした。

 それを、「相分離システム」という画期的な抽出方法を舩岡教授が生みだし、世界で初めてリグニンを使える形で抽出することに成功しました。

■古い机から重油・灯油を再生?!
 舩岡教授によると、「現在のところ、森林資源は材木や机、紙などの製品として一次利用された後、焼却などの形で廃棄されています。しかし本当は、木材工業製品を廃棄する前に分子レベルで資源変換し、新たな製品をつくる“資源循環システム”に転換するべきです。そして、それを社会システムにまで広げていくことが必要なんですが、そのためには、生活者・市民の理解が重要」とのことです。

 

天然リグニンは構造があまりにも複雑すぎて、そのまま使うことは困難です。相分離システムで天然リグニンを非常に使いやすい新素材「リグノフェノール」に変換します

 

http://www.shigen.crest.jst.go.jp/themes/t_09.html

 

http://www.recruit.co.jp/tmd/eng/case/use1_3.html#03

 

舩岡 正光氏 三重大学生物資源学部教授の開発コンセプト

専門は環境資源化学。
抱負は「地球生態系の基礎に位置する植物資源の機能を分子素材レベルで解明するとともに、その特性を最大限に生かしたステップワイズな分子素材高度循環活用システムを構築し、持続的資源活用および環境保全の両者を達成したい」