版画用マイツール

木彫のイロハに戻る

彫刻刀

専門店では数多くの彫刻刀が販売されていますが、4〜5本組の安価なものを利用すると良いと思います。もう一組購入して、グラインダーで刃幅を小さくしたりして自分の使いやすい形状にすると本物になります。一番左は折れた組やすりに刃を付けた1.5mm程度の刃幅です。木綿針を割り箸に刺して端面をペンチで切って刃を付けるのも微細な加工に使えます。

水性絵の具類

バレンは版の大きさにもよりますが、手のひらサイズを利用しています。

筆はとにかく普通の筆では版に塗っているうちに乾いてムラになるので束ねた筆を使います。

絵皿はぜひ利用ください。


版木の使い分け1

年賀状の版画の一部です。

はがきサイズ一杯に印刷しないなら色替の単位で一枚の版木を裏表、上下に分けて使えます。

細い線は台形断面になるように削るのがコツです。何枚か刷っているうちに水性絵の具などでは輪郭部分が盛り上がってきますのでフラットにサンドペーパーで研磨します。

版木の使い分け2

版画用の市販されている版木は白地と赤地があり、多くは半々ですが、赤地部分が削りやすいのでそういう板を選ぶか避けて利用すると作業性が良く、快適に彫ることが出来ます。

 


ゴム版

アウトラインなど詳細な部分はゴムの版を利用すると簡単に彫ることが出来ます。ただし水性の絵の具などでは吸い込みがないため、濃い目にして刷るという気くばりが必要です。

 

 刃物とその管理

とにかく刃物は切れ味が一番。砥石は包丁を研ぐ市販の砥石でよいのですが、刃先の形状に合わせて、一度強引に彫刻刀で掘り込みます。その彫刻刀は捨てるくらいのつもりで。

 

良い木材を、切れる彫刻刀で彫ると、その感触が何とも言えず、病みつきになります。レリーフは彫り進んで、形状が見えてくると中座出来なくなる位、ハマルものです。