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***  2020年の賀状です ***

     2020年、令和2年の新年もよろしくお願い致します。

       老骨にムチ打って74歳の年の「年賀用版画」です。

       ・・・・今回も干支をベースに篆刻ももじって・・です。  

  

  

 

「ねずみの嫁入り」とオリンピック

 ねずみの嫁入り、古くて新しい子供たちの絵本に出て

  くるお話です。

 

 隠し文字ではありませんが

  おめでとうは五輪のマークです。

  

  東京五輪のエンブレム/の蔵の目地は「組市松紋」

          をデザインしたエンブレムのイメージです。

     参考資料参照

  手前の岩場は「2020年」で、ねずみの婿さんが待機

 

  もう一枚

 2020nenga02.jpg (287038 バイト)

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 熱涙

 感動のあまり思わずこぼす、あつい涙。「熱涙にむせぶ」

版画始末記

オリンピックの五輪マークは5色、ということと「ねずみ」には少なくとも2色必要ということから、いかに

少ない配色、色刷りで済ませるかがまずは課題でした。

「ねずみ」の干支を生かしたパロディではお結びころりん、程度しかポピュラーな題材が拾えず、結局「ねずみ

の嫁入り」に。オリンピックのエンブレムと蔵の壁とをマージすること位、で終わりました。

嫁入りのイメージを出すのに「角隠し」を調べ、嫁入りのイメージを膨らませるために少し豪華な「かご/籠」を

配して。

「ねずみの嫁入り」のストーリーは一番偉いものに娘を嫁にと、太陽、雲、風、蔵といくも壁に穴をあけるねずみ

が一番との結論から「ねずみ」に嫁ぐという話。太陽、風、雲のイラストをと思うもオリンピックの年にあわせ

五輪マークを優先としたもの。何とかストーリーにあわせて、ねずみが穴をあけた蔵のイメージとした次第。

篆刻は早くから熟語を探していて、先に完成。

 

fig01.jpg (280343 バイト)

原画

五輪マークの重なり具合を調べて、どこまでデフォルメできるか試行錯誤するも苦労の割には「面白さが足りない」となり。

 

色の数だけ下絵をトレース。結局7版木を彫ることになりました。

 

 

 

 

何時もながらハガキ大の版木ではあわせるのが難しく、今回は「当り」を後付して何とか「版ズレ」を少なく。

        テスト刷りの写真。

  

 

黒のみゴム印を利用です。黒色が入る前は完成するか心配の

ひと時です。

proses01.jpg (174628 バイト)

  

篆刻

 篆刻の基本は四字熟語など有名な言葉を芸術的に篆刻するものですが、もっと自由であってもいい、主義主張を

 彫ってもいいと考えています。そもそも現代のそれは史実に何の忠誠もなく芸術、創作なので「唯我独尊」で

 いこうと思っています。

 素寒貧/すかんぴん/ すっかんぴんと言われる言葉

   [名・形動]貧乏で何も持たないこと。
    まったく金がないこと。また、そういう人や、そのさま。「給料前で素寒貧な(の)状態」
    極めて貧乏なることを云ふ。「僕は此の頃−で一文も無い」。
    一文も金銭を有つて居らぬ者の事をいふ。〔花柳語〕
    一銭の所持金もない者のことをいふ。

    年金暮らしもいよいよ窮地、三途の川も渡れない、だからどうした、でいきたいと//半分やけ○○(自棄)です。 

 2020tenkoku.jpg (338998 バイト)           

熱涙は「涙シリーズ」の一つ。

感動し、涙を流す、それが理想の「人類」かと。

押印も200枚近くなると当りを付けても指が痛くて

閉口。まあ心をこめて、です。

 

参考資料

 オリンピックのロゴなど
 

これがありなら「おめでとう」もありとして。

   

  
  ねずみの嫁入りの参考資料  

  

 

 

     
     
  ねずみの嫁入り

あらすじ

あるところに、とっても仲の良いネズミの若者(チョロ吉)と娘(チュウ子)がおりました。
この二人は、将来結婚しようと誓い合っていました。

この娘のおやじ様は、村の庄屋さまでした。おやじ様は娘の想いとは裏腹に、年頃になった娘を、この世の中で一番強い「太陽様」に貰ってもらうと発表しました。

これを聞いた村の年寄ネズミは、庄屋さんに言います。「太陽より雲が強い、雲より風が強い、風より壁が強い。そのお壁様に穴をあけてしまう、おら達ネズミが一番強い。だから娘の婿は、この村の若者が一番良い」

これを聞いたおやじ様はなるほどと納得し、ネズミの中から一番強い者を決めることにしました。

そうして、この村一番の力持ちのチュン太と、チュン子の恋人であるチョロ吉が試合をすることになりました。

予想通り、チョロ吉は顔の形が変わるくらいボコボコに殴られるも、絶対に降参しません。これを見ていたおやじ様は、チョロ吉の根性を認め、婿はチョロ吉にと決めました。この世で一番強いのは、好きあった者同士。チョロ吉とチュウ子は末永く幸せに暮らしました。
 

次回に乞うご期待!!