我が家の年賀状INDEXへジャンプ

***  2018年の賀状です ***

     2018年、平成30年の新年もよろしくお願い致します。

  老骨にムチ打って72歳の年の「年賀用版画」です。

   ・・・・今回も篆刻を我流でアレンジして賀状らしくと、とはなりませんでした・・・・・  

  

  

 

「犬もあるけば棒にあたる」

 ご存知、いろはカルタに出てくる犬、ですが棒に当って

 「南総里見八犬伝」の仲間においていかれて。

 その反省から子犬には「安全帽」を、というものです。

 伏姫

 左隅の女性は里美八犬伝に伝わる不遇の彼女。

 空の雲は正月なので篆刻の「寿」

  左上の「昇天」は八犬伝のうちの七つの「白気」

  (不思議な光)で、一つの数珠は子犬の足元に。

 手前の草原は「2018年」で、元旦は画面がうるさく

 なるので割愛。

 

  もう一枚

 hanga01.jpg (271874 バイト)

hanga02.jpg (292532 バイト)

 万斛の涙(ばんこくのなみだ)

 斛は石(こく)の意で10斗 はかりきれないほど多いの意。

版画始末記

今回は最後まで欲張って「負け犬の遠吠え」を付加した犬にこだわったのですが、賀状らしい絵にならず情けない反省の

犬としました。24年前に登場した反省の犬、です。

里美八犬伝にイメージが繋がるにはどういう構成にしたらよいか、そもそも八犬伝を知らない人が多いのではと数珠を

追加したり、伏姫の登場と。本来は八つの文字入りの数珠だけにしようと思ったのですが。

色合いも、何時もよりくどくなって失敗作です。2018は薄く流れる感じにしたかったし、犬ももう少し黄色をベースに、

でした。

 

 

 白気は夜の空へ、ということから寿と重ねる構想にも結構

 苦労しましたが、それほどのイメージに仕上がらずで。

負け犬の遠吠えの版下です。

 

ハガキ大の版木ではあわせるのが難しく、それなりにずれて相変わらず満足できませんが、大きい版木に投資する気に

なれずまたシナランバー合板などでは色の自然な流れも出せずで。まあそこそこ満足しています。

 

篆刻の解説

 今回は面白い構図への溶け込みがなく、隅を飾っただけの篆刻で不満ですが次回に期待、です。

 寿/篆刻文字を強引に雲の形に。

 万斛の涙(ばんこくのなみだ)/ 人間故の涙、苦労されて生きている方々へのエール(応援歌)、鎮魂です。

  涙はやさしさの象徴かと。

 養神保寿/(ようじんほじゅ) こころ養い長寿を保つ 

          

参考資料

 伏姫や犬のイメージ図 この数倍収集して参考にしたものです。

  

    
    
 

負け犬の遠吠えの参考にしたもの/結局見送る

TV放送からのスナップ 反転してイメージに利用する

次回に乞うご期待!!