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***  2017年の賀状です ***

     2017年、平成29年の新年もよろしくお願い致します。

 今年も昨年に続き、老骨にムチ打っての「版画」です。

   ・・・・今回も篆刻を我流でアレンジして賀状らしくと・・・・・  

  

  

 

「金の卵を産むニワトリ」

 10日に一個、金の卵を産むニワトリのお腹に沢山の金が入っていると思い腹を切り裂いた欲張りの人の話、です。ニワトリを殺めて後悔するというお話で、昇天したニワトリの態、です。

 欲張ってはいけません、の意で。

 

空の雲は篆刻文字の「寿」

 

長鳥の文字は隠し文字の「酉(えとのトリ)」

 

手前の雑木は「2017年1月1日」で、右は昔の鳥小屋。

  もう一枚

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一番の思いは「涙(なだ)そうそう」

涙がとめどなく溢れてくるさま

版画始末記

何時もの印刷は薄い色から刷るのですが、今回はまずは黒系を刷って、可能な限り「奇麗な合わせ」を意識して

版木を修正しながら刷り上げてみました。結局はハガキ大の版木ではあわせるのが難しく、それなりにずれて。

まあ、美術品でもないので作者としてはまあまあ満足しています。

 

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  まずは全体を決めるために黒色を刷り上げました。 昇天するニワトリがメインなのでこだわっての重ね、です。

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金色を入れる前の版画nenga03.jpg (142092 バイト)

金の卵は産まずに昇天なのですが、金色を入れないとストーリーを理解してくれないよ、と女房に言われて急遽金色を刷りました。版画で金色のポスターカラーは年賀状に使ったことなく、定着液を塗布しないと剥げると心配するも、もともと白い普通の卵でもいいのではと思っていたので定着液は使いませんでした。

皆さんに届いたときはどんなになっているだろうか。

 

篆刻の解説

少し質の良い石を使ったので、それなりに彫れました。

寿/篆刻文字を強引に雲の形に。

涙そうそう/3年超しの涙、苦労されて生きている方々へのエール(応援歌)、鎮魂です。皆さんの人生に感謝の涙です。

景雲飛/(けいうんとぶ) めでたい雲が、空にひるがえる。 卵の形の中に変形させて篆刻しました。

     

参考資料

金の卵を産むニワトリ 昔の鳥小屋/金網のない時代のもの

 

 

 

尾長鳥のイメージとその足 /とにかく足の形が難しくて。

ネット上で秀逸な年賀

 

もっとシンプルに「干支」をデフォルメして制作すれば

作業も楽になるんだろうと思ったしだいです。

 

 

 

 

 

酉年の年賀としてはそれなりに出来たかなと思っています。

昇天するニワトリの画は我なりに満足しています。

受け取った人が「ニヤリ」としてくれれば感激、です。

次回に乞うご期待!!